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WSL のセットアップ

WSL (Windows Subsystem For Linux) をインストールすることで、Windows で Linux 環境を用意できます。

1. Windows Terminal のインストール

WSL の操作は、Windows Terminalを使った方が便利なのでインストールすることをお勧めします。

以下のように「ターミナル」というアプリがあればすでにインストールされています。

01_search-terminal-app

もしインストールされていない場合は、以下からインストールをしておいてください。

Windows Terminal - Windows に無料でダウンロードしてインストールする | Microsoft Store

以下のボタンで WindowsStore でインストールできます。

02_open-store

インストールしたら「ターミナル」というアプリケーションがインストールされるので起動してください。

02_windows-terminal

この画面で操作を進めていきます。

2. WSL の有効化 と Ubuntu のインストール

この部分の手順は WSL を過去に利用したかどうかで変わるのでそれぞれの状況に応じてチェックをしてください。

WSL を全く使ったことがない方の場合

WindowsTerminal を開いてください。デフォルトで PowerShell が起動します(もし起動していない場合は、ウィンドウ上部のメニューから PowerShell を選んで開いてください)。

WLS と Ubuntu のインストールを行います。

以下を実行してください。

wsl --install -d Ubuntu-24.04
インストールできるディストリビューションを見たい場合

インストールできる Linux ディストリビューションを表示します。

wsl --list --online
03_list-distro

ここで表示されるリストの Name の値を wsl コマンドで利用します。( wsl --install -d <NAMEの値> )

04_wsl-install

実行をすると、以下の確認が表示されます。

05_confirm1

「はい」を選びます。

さらに待つと、以下の確認が表示されます。

06_confirm2

これも「はい」を選びます。

コレでインストールが開始されます。しばらく待ちましょう。

07_in-progress

完了すると再起動を促すメッセージが表示されます。

08_complete

指示通り Windows を再起動してください。

もし、その後の工程でエラーが出るようでしたら、この下の「WSL を過去に使ったことがある場合」の内容を確認してセットアップし直してください。

WSL を過去に使ったことがある場合

「Windows の機能の有効化または無効化」の内容をチェックしてください。

00_01_search-enabling-feature

「機能の有効化」などで検索してください。

00_02_enable-feature-list

「Linux用Windowsサブシステム」「仮想マシンプラットフォーム」 が有効になっていることを確認します。チェックが入っていない場合はチェックを入れて、再起動をしてください。

さらに PowerShell を開き、以下を実行して wsl を最新にします。

wsl --update

上記まで完了したら、以下から WindowsStoreを開いて Ubuntu-24.04 をインストールします。

以下のボタンを押すと Microsoft Store のアプリが開くのでかんたんにインストールできます。

02_windows-terminal

3. Ubuntu のセットアップ

再起動後に Windows Terminal を起動すると、メニューが追加されています。

09_terminal-menu

Ubuntu を選択すると Ubuntu のセットアップが始まります。

ユーザー名を入力します。

10_setup-ubuntu-username

パスワードを入力します。

11_setup-ubuntu-password

先ほど設定したパスワードを確認のためもう一度入力します。

12_setup-ubuntu-password-confirm

設定が完了すると以下のように Ubuntu の操作ができるようになります。

13_setup-ubuntu-complete

その他

デフォルトで開くタブを Ubuntu に変更する

デフォルトで起動するタブを Ubuntu にしたい場合は、以下の設定を変更します。

14_settings-startup

タブがなくてUbuntuを起動できない場合

PowerShell 経由で開くことができます。

例:wsl コマンドを使う

wsl -d Ubuntu-24.04 --cd ~
実行結果
PS C:\Users\masa> wsl -d Ubuntu-24.04 --cd ~
To run a command as administrator (user "root"), use "sudo <command>".
See "man sudo_root" for details.

masa@surfacego:~$

例:PowerShell で実行ファイルを指定

ubuntu2404.exe
実行結果
PS C:\Users\masa> ubuntu2404.exe
To run a command as administrator (user "root"), use "sudo <command>".
See "man sudo_root" for details.

masa@surfacego:~$

デフォルトのディストリビューションを変更する

Docker Desktop をインストールした後に Ubuntu を消したら docker-desktop が規定のディストロになります。

wsl --list
PS C:\Users\masa> wsl --list
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
docker-desktop (既定)
Ubuntu-24.04

規定を変える場合は、wsl --set-default で指定します。

wsl --set-default Ubuntu-24.04
実行結果
PS C:\Users\masa> wsl --set-default Ubuntu-24.04
この操作を正しく終了しました。

改めて wsl --list で確認します。

PS C:\Users\masa> wsl --list
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu-24.04 (既定)
docker-desktop

参考